リハビリテーションについて相談したい:言語聴覚士(ST)

監修 独立行政法人国立病院機構 相模原病院 神経内科 医長 長谷川一子先生

「言語聴覚士」とは、「音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うこと」とされています(言語聴覚士法第1章総則第2条)。
また、「医師、歯科医師の指示の下に嚥下訓練、人口内耳の調整を行うこと」とされています(言語聴覚士法第42条)。

言語聴覚士は、言葉を話すための口の運動、音の聞き取りの練習や補聴器の調整、食べ物を上手に食べるための口や喉の運動などを主に担当します。英語でSpeech-Language-Hearing Therapist(スピーチ・ランゲージ・ヒアリング・セラピスト)と呼ぶことから、頭文字でST(エスティ―)とも呼ばれています。

パーキンソン病の患者さん、ご家族の方へ

発声や音の聞き取りだけでなく、口周りの症状(表情・食事)も言語聴覚士の専門です

一般にパーキンソン病になると顔の表情が出にくく、いつも同じような表情になる、滑舌が悪くなり相手に話が伝わりにくくなる、飲み込みが悪くむせてしまうなど、口周りの症状がでてくることがあります。言語聴覚士は、こうした口周りの運動や、食事、発声にかかわるリハビリテーションを行います。食べたり飲んだりすることは、生活を支える重要な事で、人生を豊かにするうえでもとても大切です。何か困ったことがあったら積極的に相談し、機能を維持し続けられるように過ごしましょう。

食べたり飲んだりすることは、生活を支える重要な事で、人生を豊かにするうえでもとても大切です。

食べたり飲んだりすることは、生活を支える重要な事で、人生を豊かにするうえでもとても大切です。

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