Vol.15 花粉症は、突然やってくる。

1月、今年もまたスギ花粉が飛び始めました。
花粉症の方にとってはつらい季節の到来です。
そもそも花粉症は、花粉を吸うと体内にIgE抗体が生まれ、その量がある水準を超えると起こります。
それまでに要する期間は、小さい頃から吸い統けて20~30年。青壮年の働き盛りの方が突然発症するのはこのためなのです。去年まで平気だったから今年も大丈夫、という保証はどこにもありません。しかも、スギ花粉症患者の約半数の方がスギ花粉の飛散初期に発症しています。今まで花粉症には無縁だったという方も、これからの季節は注意が必要です。

花粉症対策の基本のひとつは、アレルギー体質をつくらないこと。そのためには偏食は禁物。栄養バランスのいい食事を心がけましょう。野莱類は、「穏やかな精神安定剤」と呼ばれるカルシウムやその吸収を助けるビタミンCを含んでいるため、花粉症を悪化させるストレスの解消に適していますし、鼻粘膜の炎症を抑える効果もあります。反対に、ストレス解消によく飲まれるお酒は、鼻粘膜の過敏性をさらに高めますのでご注意を。近年、温暖化が原因で増加傾向にあるといわれるスギ花粉。食生活に注意して、元気な春を迎えましょう。

掲載年月 1999年01月

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