Vol.18 家の中から「水無月」に。

ジメジメと過ごしにくい季節ですね。
長雨による湿気はもちろん、家の中には洗たくものがズラリ。
家族4人分ともなれば、約1.5リットルもの水分が室内に蒸発するそうです。
また人間のカラダも湿気の大きな原因。
じっとしていても1日約1.2リットルもの水蒸気を放出しているのです。これでは家に湿気がこもるのも当然のこと。梅雨時の過度の湿気は、私たちの健康に影響を及ぽします。腰痛や関節炎、リューマチを悪化させるのはご存じの通り。カビ・ダニが繁殖すれば喘息やアレルギーだってひどくなる。充分に換気ができないこの季節、なんだかしめっぼいお話ですね。

様々な病のもととなるこの湿気、梅雨明けまでは仕方ないとあきらめないで。窓を開けられない日にもできる、湿気対策があります。例えば部屋のスミに、空気中の余分な水分を吸収してくれる木炭を。神社仏閣では、古くから床下に除湿のための木炭をまくことがあったそうです。湿度の高いこの国で、快適をつくるための知恵ですね。また、濡れたクツや押し入れのすき間には新聞紙が効果的。玄関や洋服だんすなら、フタを開けた洗濯用洗剤。消臭も期待できますよ。梅雨時の健康づくりは、湿気をとってカラッと解決。毎日のひと工夫で、家の中から水の無い月に。

掲載年月 1999年06月

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