Vol.23 この春は、何回みどりの日?

若葉の緑が目にもさわやかな春。
森林浴にも最適の季節です。
ところでこの『森林浴』という言葉、歴史は意外と浅く昭和57年にはじめて林野庁が使ったもの。
「みどり」とふれあう機会が少なくなってきた時代に、あらためてその効果が見直されたというわけです。ちなみに、春は科学的にも森林浴の効果が一番高い季節。ひとの体からストレスを取り除いてくれる木々の揮発成分、『フィトンチッド』の発散量が増えるのです。また「みどり」の周辺には酸素が豊富にあるため、全身の新陳代謝が促進されます。忙しい日々の合間の骨やすめには、まさにうってつけですね。

また毎日の生活の中にも、ぜひ「みどり」を。観葉植物は、インテリアとして目を楽しませるだけでなく、部屋の空気をきれいに浄化してくれます。近年では、建築材や日用品などからも発生しているとされるホルムアルデヒドを吸収していることもわかってきました。そして、若葉と同じ成分を持つお茶の香りにも、森林浴に近いリラックス効果があります。毎日のおいしい一杯が、健康はもちろんストレス解消にも結びつくというわけ。さて、いよいよGWのはじまりです。都会の喧噪を抜け出して、清々しい野山で思いきりリフレッシュしてみませんか。「みどりの日」は一日だけ、なんて言わずに何度でも。

掲載年月 2000年04月

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