Vol.59 からだの調子を シタしらべ。

暑い日が続きますね。
体調を崩していませんか。ちょっと鏡で舌をチェックしてみましょう。
舌の上に苔のようなものがたくさん生えていたら要注意です。
これは、「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる苔状の付着物。
健康な時はうっすらと付く程度ですが、胃腸の調子が悪い時や寝不足の時などに量が増えると言われています。もし舌の色が見えないほどびっしりと付いていたら、特に注意が必要ですよ。舌は健康のバロメーター。東洋医学では、舌で健康状態を診断する「舌診」が古来より行われているのです。

「舌苔」以外にも、舌の厚みや色で体の状態を知ることができます。舌の厚みは体の水分量を表しており、舌が薄いという場合は水分や栄養分が不足しているサイン。逆に舌が腫れぼったい場合は、体内に余計な水分が溜まっているサインです。新陳代謝を促すようにしましょう。また舌の色は、健康な状態では淡紅色をしていますが、白っぽい場合は体が冷えている状態。赤みを帯びている場合は熱がこもっている状態を表しています。紫がかった暗い色の場合は、血液の循環が悪くなっている可能性があります。意外と舐めてかかれない、舌のサイン。生活習慣を見直すいいきっかけになるかもしれません。

掲載年月 2007年08月

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