Vol.81 荒れないように手を尽くそう。

冷え込みが厳しい毎日。気温にばかり目を奪われがちですが、実は近年、全国的に湿度がぐっと下がっていることはご存知ですか。気象庁のデータによると、1876年には平均約78%あった湿度が、2010年には約61%に。東京では最低湿度が10%台の日も多く、砂漠並みに乾燥しているのだとか。手肌もかさつくはずですね。ところで、「手」には肌の潤いを守る皮脂腺が少ないので要注意。顔などに比べて手の甲は皮脂腺が少なく、手のひらには全くありません。皮膚の保護膜が作られにくいため、水仕事などを繰り返すうちに角質がカサカサになり、ひび割れ、あかぎれなど手荒れの症状があらわれることも。

手が荒れやすい人は、新聞や本を読む、パソコンを操作するなど、日常の何気ない作業でも、繰り返し刺激を受けることで手の油分が奪われていくので気をつけて。対策としてハンドクリームを入念に塗るのはもちろん、体の中から肌の潤いを保つためにコラーゲンが豊富な鶏の皮や軟骨、手羽先などを摂るとよいでしょう。毎日、仕事や家事に大忙しの手に、おいしい一手はいかがですか。

(2021年5月追記)

2014年01月に掲載した本記事におきまして、納豆、ナメコ、山芋などのヌルヌル・ネバネバ食品にムチンという保湿成分が多く含まれると記載していましたが、ムチンは含まれていないことがわかりましたので、以下の文言を削除しました。

「また、ムチンという保湿成分を多く含む納豆、ナメコ、山芋などのヌルヌル・ネバネバ食品もおすすめです。」

掲載年月 2014年01月

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