糖尿病と合併症・併存症(高血糖が続くと)

監修:順天堂大学 名誉教授 河盛 隆造 先生

2型糖尿病では、高血糖そのものがインスリンの分泌異常やインスリンの効きを一層悪くさせ、さらなる高血糖を招きます。

高血糖の状態がさらにインスリンの分泌や効果を抑制

高血糖の状態が長く続くと、全身の血管や神経がダメージを受けてさまざまな合併症・併存症を引き起こします。

糖尿病の合併症とは、糖尿病がないと発症しない病気であり、下の図の三大合併症が該当します。それ以外の糖尿病と併存しやすい病気は、太い血管への影響で生じる動脈硬化による病気も含めて、糖尿病がない人でも発症するため、ここでは併存症と呼びます。自覚症状として、なかなか現れないものが多いです。知らぬ間に合併症・併存症が進んでしまわないように定期的に検査を受けましょう。

主な合併症・併存症 三大合併症(糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病腎臓症)、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、下肢閉塞性動脈硬化症、壊疽

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