2型糖尿病の治療

監修:順天堂大学 名誉教授 河盛 隆造 先生

2型糖尿病の治療は、「血糖値をマネジメントし、合併症の発症や進行を防ぐ」ために行います。

治療の基本は、食事療法と運動療法です。そして糖尿病を正しく理解し治療を継続することが大切です。それでも十分なマネジメントが得られない場合は薬物療法を行います。治療開始早期に良好な血糖マネジメントを達成しそれを維持できれば、長期的に病気の進行を遅らせることが期待できます。糖尿病でない人と変わらない日常生活の質を保ち、寿命を全うすることを目標に正しい治療を実施しましょう。

治療の基本 食事療法 運動療法 薬物療法 →血糖値をマネジメント →糖尿病でない人と変わらない日常生活

HbA1c【ヘモグロビン・エーワンシー】と血糖値

HbA1cとは、赤血球中のヘモグロビンという色素のうちどれくらいの割合が糖と結合しているかを示す検査値です。ふだんの血糖値が高い人はHbA1c値が高くなり ふだんの血糖値が低い人はHbA1c値も低くなります。過去1-2ヶ月の平均血糖値を反映して変動するため、血糖コントロール状態の目安となります。

血糖コントロール目標

日本糖尿病学会編・著,糖尿病治療ガイド2020-2021,P.33,文光堂,2020より一部改変

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